名刺って必要ですか?
通訳案内士の資格をとって、
最初に準備を考えたものの1つが、名刺。
田舎に住んでいて、試験勉強中も実際に会う知人は皆無の私は
まず人脈作りから始めないといけません。
(知り合いからお仕事を紹介されるということもあると
本やネットで読んでいましたから・・・)
せっかく苦労して取得した資格なので、
「全国通訳案内士」と書いた名刺が欲しかった、というのもあります。
そんなわけで、作ることにしました。
名刺については、いろいろな考え方の人がいます。
実際、先日の新人研修でお会いした同期の皆さんは
まだ名刺は作っていないという人ばかりでした。
私は地方からの参加だったので
もう頻繁に会うことはないだろうと、
「今後も仲良くしてくださいね」と名刺を配ってまわりました。
(先生方やベテランガイドさんは、さすがに皆さん持っていらっしゃいました。)
そんな私の考えを、少々書いてみようと思います。
1 デザイン
とりあえず、何でもいいんだと思います。
美的センスのある方は自分で作っていらっしゃるし、
素敵なデザインの名刺を安く作ってくれる会社もたくさんあります。
ただ、先日紹介したこちらの書籍には
「名刺は印象に残るものにすべき」と書かれていました。
(著者の島崎さんの名刺は、書籍に写真が載っていますのでご覧ください。)
私は、以前から「自分で名刺を作ることがあったらお願いしたい!」と
思っていたクリエイターさんがいたので、
Creemaというサイトからお願いしました。
おかげ様で私の名刺は、
シンプルだけど、ユニークなイラストが入っていて
同じような名刺を持っている人に会う可能性は低いだろうな、
というような名刺に仕上がったと思っています。
2 何を載せるか
まず絶対に必要なのは、名前と肩書ですね。
私は、この2つは日英を併記しました。
「全国通訳案内士」の英語の名称は
National Government Licensed Guide Interpreterです。
この名称を使うか、正直悩みました。
まず、何といっても長いこと。
名刺に入れるとなると、スペースが限られているので
文字が小さくなったり、改行が必要になったり・・・
他のガイドさんの中には、別の名称を使っている方もいらっしゃいます。
それでも私は、この長い名称を載せました。
理由は、観光庁が「この名称で」と推しているようだったので、
「類似の名称を使った無資格ガイドさん?」という疑念を持たれないためです(笑)
考えすぎですけどね。
登録言語(私の場合は「英語」)と、登録番号も載せます。
なので、登録証が届くのを待ってから、名刺の発注をすることになりますね。
そして連絡先です。
これは、どこまで載せるか悩みました。
お仕事で関わる旅行会社や訪問先の施設の方、
あるいは訪日中のお客様に渡すことを考えると、
携帯電話の番号は必須だと思います。
連絡がとりやすいよう、メールアドレスも記載しました。
普段使っているアドレスでもいいかと思ったのですが
以前仕事で使っていたものの
別の連絡手段に変わり使わないまま放置してあったGmailのアドレスがあったので
それにしました。
私は、住所も載せました。
北海道は広いので、どの辺りに住んでいるのかが分かった方が
相手もお仕事を発注する時に役立つだろうと思うからです。
まぁ、でもこれは
かえって仕事の幅を狭める結果になるかもしれません。
圧倒的に「札幌のガイドさん募集」の案件が多いですから。
(この件についても、また改めて書きたいと思います。)
そして、安全面に不安のある人は、載せなくていいと思います。
特に若い女性や、美男美女の皆さまは
ストーカーのような方に追いかけられる可能性もないとは言えませんから。
私は、基本的には名刺は会って直接渡すものなので、
この私(実物)を見て、わざわざ家まで追いかけてくるような人はいないと思い
番地までしっかり載せています(笑)
スペースの関係で英語表記は載せられなかったので
帰国後にお客様の国からポストカードが届く、なんていう夢は
残念ながら実現しないでしょうけど。
顔写真を載せる方もいますね。
私はイラストを入れたかったのと紙の質の関係で入れていませんが
写真を載せるのはいいアイデアだと思います。
やっぱり、しばらくしてから「この人、誰だっけ?」と思っても
写真を見れば「あぁ、あの人ね!」と思い出しますよね。
いただいた名刺のうち、半分くらいは顔写真入りでした。
ブログやホームページ、SNSアカウントなどを載せる方もいらっしゃいます。
私は、名刺を作る段階ではブログを始めていなかったので
載せていませんが。
次に名刺を作る時には、ブログのURLを載せてもいいかなと思います。
3 どのくらい作るか
とりあえず、私は100枚発注しました。
まだ最初なので、
いろんな人に会うたびに名刺を渡すことになると思うのですが
50枚だとなくなるのが不安で
渡すのをケチっちゃうかも?と思ったので。
幸いなことに、足りなくなるほど多くの人に会えたら
追加で発注してもいいし
新しいデザインで作り直してもいいですね。
私は、願わくば数年以内に
登録言語に「スペイン語」を追加して新しい名刺を作りたいと思っています。
名刺は、知り合ったガイド仲間はもちろん、
旅行会社の方や、
下見に行った施設で渡すこともあるようです。
(↑これは「絶対」と、他のガイドさんのブログで読んだのですが
私がこれまで行った施設では名刺を要求されることはなく
書類に名前などを記入するだけでした。)
お仕事もないのに必要?と思う方もいるかもしれませんが
お仕事をもらうための準備として
まずは名刺を作っておくといいんじゃないかなと思います。