クレーム案件

クレーム案件

先日、初のスペイン語ガイドのお仕事をいただきました。
出来は、最悪でした(涙)。
エージェントさんにクレームが行ったようだし、
返金という話も出たとか出ないとか。
今回は、思い出したくもないけど
今後のために失敗の原因を振り返ってみたいと思います。

下見に行けなかった

これが、まずは第一の原因です。
もともと知らされていた行き先が、
直前で変更になりました。
(船のスタッフが、勝手に募集をしてしまったらしい)
1ヶ所、行ったところのない場所が含まれていましたが
直前すぎて下見に行く時間もとれず
(そのことはエージェントには伝えていました)
ネットでできるかぎりの情報を集めて臨みました。

でも、実際に行っていないと
正確にどこに何があるか
何がどこからどう見えるのかなど、
分からないことも多く・・・
そんな私の不安が伝わったのでしょうか。
(しかもそこが最初の訪問地だったので)
「このガイド、大丈夫なの?」と思われたようです。

極度の緊張

初めてのスペイン語のお仕事だったので
非常に緊張していました。
前々から単語を調べたり
説明を作って音読したりと準備はしていましたが
当日、いざお客様を前にしたら
覚えたはずの単語が出てこない、
動詞の活用も出てこない、
「は?何言ってるのか全然分からない」という態度を見て
ますます不安になるから、ますますスペイン語が下手になるという悪循環。

あまりにたどたどしいので、
「英語で説明すればいい(英語が分かる人がスペイン語に訳すから)」と言われ
一部を英語で説明してみたのですが
英語もそこまで理解してもらえず・・・
(非英語圏の人の「英語できる」は信用ならない場合もあるようです。)
さらにしどろもどろになるという、これまた悪循環の一因に。

人名

これは、私のリサーチ不足も認めます。
もちろん「聖母マリア」などは調べておきましたが、
直前に別のガイドさんから教わった情報を入れようと、
ザビエルの名前を出しました。
ザビエル、スペイン語では「ハビエル」になるのですが
それでも理解してもらえませんでした。
たぶん、私の説明の仕方が悪かったんだと思います。
(日本人なら誰でも知っている「ザビエル」も
海外ではそんなに知られていないという話も聞いたことがありますが・・・)

また、「ジャンヌ・ダルク」も通じず、
英語で言ってくれというから英語風に発音したのに
「え?誰のこと?」状態。
こちらは悪銭苦闘の結果、誰のことなのかは理解してもらえましたが
そんなこと(スペイン語での発音)も知らないなんて、と
思われた模様です。

精神的な弱さ

もちろん、好意的なお客様もいました。
しかし、わざと答えられないことを聞いて
「ほら、何も知らねえよ、こいつ」みたいな態度の若者もいました。

例えば、レリーフがあったんです。
そのタイトルが、英語で彫られていて。
「なんで英語で書いてあるんだ?」と聞くので
「これは古い物ではなく、最近作られたものです。
英語で書かれていることに、特に深い意味はないと思いますが・・・
(ここで、その若者が鼻で笑う)
日本では、多くの人が英語を理解します。
なるべく多くの人に理解してもらえるよう、
英語での表記にしたんじゃないかと私は思います」
と答えると、つまらなそうに私の前から去りました。
(あくまで推測ですが「これも答えられないじゃん!」と
バカにしたかったんじゃないですかね?)

でも、そんな状況に惑わされ、
笑顔もおそらく消えていたし
「お客様を楽しませよう!」という気持ちを持つ余裕なんてなかった私は
確かによいガイドではありませんでした。
私の側にいた人もいたんだから
もっと心を強く持って、
楽しんでもらうことに全力を尽くすべきだったのに。

今後に向けて

当然ですが、
今後、このエージェントさんからスペイン語ガイドのお仕事は
もらえない可能性が高いです。

ただ、実はこの時は2日連続のお仕事で
2日目は最低限のガイドはできたんですよ。
その後エージェントさんから連絡もないので
少なくともクレームは来なかったんじゃないのかと。
だから、もしかしたら
どうしてもスペイン語ガイドが足りない場合には
声がかかることもあるかもしれません。
そして、他のエージェントさんでも
スペイン語ガイドが足りなくて困ることはあるようなので
いつ声がかかってもいいように
スペイン語の勉強には今まで以上に力を入れています。

今回よく分かったのは
私は精神状態が安定していない状態で
スラスラとスペイン語が話せるレベルではないということ。
多少(でもなかったけど)意地悪な態度の人がいても
動じない精神力を身につけておかないといけませんね。

また、私の場合は下見は必須。
今回は特殊な条件下だったから仕方ないのですが。
今後も、時間のある時に
(ガイド予定がなくても)いろいろな観光地に行って
「いつかのための下見」をしておこうと思います。

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